「彼とは食の好みも合うし、笑いのツボも一緒。でも、金銭感覚だけはどうしても合わない気がする…」
「結婚前に話し合おうとすると、いつも彼が不機嫌になって喧嘩になってしまう」
「価値観が完全に一致する人なんていないと言うけれど、どこまで我慢すればいいの?」
結婚を目前に控えたカップルや、婚活中の皆さん。
「価値観のすり合わせ」という言葉に、プレッシャーを感じていませんか?
ネットで検索すれば「結婚前に確認すべき30のリスト」などがたくさん出てきます。
しかし、リストの項目を一つずつ確認していくだけでは、幸せな結婚生活は保証されません。
なぜなら、結婚生活において最も重要なのは、「価値観が同じであること」ではなく、「違いに直面した時に、2人で調整して乗り越える力」だからです。
この記事では、多くの成婚カップルを見届けてきた結婚相談所のカウンセラーが、難しい言葉を使わずに「喧嘩にならない話し合いのコツ」を徹底解説します。
我慢でも妥協でもない、2人が笑顔になれる「新しい答え」を見つける方法をお伝えします。
なぜ「価値観のすり合わせ」は失敗するのでしょうか?
まずは、多くのカップルが直面している現実を見てみましょう。
「愛があればなんとかなる」と思っていても、生活習慣の違いは意外と大きなストレスになります。
既婚者の6割が悩む「終わらない対立」
結論:どんなに仲の良い夫婦でも、特定のことは必ず意見が割れます。
調査によると、既婚者の6割以上が「パートナーとの価値観の違い」を感じています。
特に揉めやすいのは、以下の3つです。
- 1. 性格・人生観:「仕事優先か、家庭優先か」など。
- 2. お金の使い方:「将来のために貯金したい派」vs「今を楽しみたい派」。
- 3. 衛生面・家事:「バスタオルは毎日洗うか」「部屋の隅のホコリが気になるか」。
特に「衛生面(清潔さの基準)」は要注意です。
「部屋が汚くても気にならない人」と「髪の毛一本落ちているだけで許せない人」が一緒に暮らすと、どうしてもキレイ好きな方が一方的にイライラしてしまいます。
これらは「好きだから我慢できる」というレベルを超えた、毎日の生活に関わる問題だからです。
男女で「期待していること」が違います
結論:結婚前の「理想」と、結婚後の「現実」のズレがガッカリを生みます。
面白いデータがあります。
夫は妻に対して「もっと上手にお金をやりくりしてほしい」とガッカリすることが多く、
妻は夫に対して「結婚したら太ってだらけ始めた(見た目)」や「無駄遣いが多い」とガッカリする傾向があります。
お互いに「結婚したらこうしてくれるはず」と勝手に期待して、それが裏切られた時に「こんなはずじゃなかった」と感じてしまうのです。
だからこそ、結婚前に「自分はこうしたい」と伝え合うことが大切なのです。
【衝撃の事実】夫婦の揉め事の7割は「解決しません」
ここで、少し肩の荷が下りる話をしましょう。
ある心理学の研究によると、夫婦の揉め事の約7割は「解決しない」と言われています。
「えっ、解決しないの?」と思われたかもしれません。
はい、解決しません。
例えば、「社交的で週末は出かけたい夫」と「家で静かに読書したい妻」の違いは、生まれ持った性格によるものなので、どちらかが性格を変えない限り無くなりません。
しかし、絶望する必要はありません。
幸せな夫婦とは、問題を全て解決した夫婦ではありません。
「解決できない違いがあることを認め、それを笑って受け入れ合えている夫婦」のことなのです。
「話し合って相手を変えよう」とするから泥沼になります。
「相手は変わらない。じゃあ、どうやって仲良く暮らそうか?」という視点を持つことが、すり合わせの第一歩です。
関係を壊す「やってはいけない4つの態度」
ただし、議論をする際に絶対にやってはいけない「4つの態度」があります。
これらを続けていると、離婚の確率がグンと上がってしまいます。
- 人格否定:
「なんで片付けないの?」ではなく「あなたはだらしない人間だ」と性格を攻めること。 - 見下す:
相手を馬鹿にしたような態度。ため息、皮肉、「はぁ?」という顔など。これが一番ダメです。 - 逆ギレ・言い訳:
「だって忙しかったんだから仕方ないだろ!」と開き直ること。 - 無視:
黙り込む、部屋から出ていく、話を聞かないふりをする。
話し合いがヒートアップしてこれらの態度が出そうになったら、すぐに休憩してください。
頭を冷やしてからでないと、良い話し合いはできません。
喧嘩にならない話し合いのコツ①:「定例会議」を開く
では、具体的にどう話し合えばいいのでしょうか。
感情的にならずに良い話し合いをするために、「3つのステップ」で進めてみましょう。
話し合いの「3ステップ」
ノートを用意して、以下の順番で話してみてください。
1. まずは「感謝」から(ありがとう)
いきなり文句を言うのはNGです。
「毎朝ゴミ出ししてくれて助かった」「週末のデートが楽しかった」など。
感謝から入ることで、相手も「話を聞こう」という優しい気持ちになります。
2. 次に「困っていること」を伝える
「あなたが悪い」と責めるのではなく、「私はこう困っている」と伝えます。
悪い例:「あなたが無駄遣いするから貯金できない」
良い例:「今月は外食費が多くて、目標の貯金額に届かなそうで不安なんだ(事実と気持ち)」
3. 最後に「次はどうするか」を決める
具体的な行動を決めます。
「来月は外食を週1回に減らして、平日は簡単な料理キットを使ってみよう」など。
「なんとなく」始めないことが大事
結論:話し合いの日時を決めておきましょう。
「ちょっといい?」といきなり深刻な話を始めると、相手も心の準備ができておらず、「また文句か?」と警戒してしまいます。
「毎月第一日曜日の朝食後」や「給料日の後の週末」など、日時を決めておきましょう。
また、場所も重要です。
テレビがついているリビングではなく、静かなカフェに行ったり、美味しいお茶とお菓子を用意したりして、「2人の未来を良くする前向きな時間」にすることが成功のコツです。
喧嘩にならない話し合いのコツ②:2人が納得できる「新しい案」を探す
話し合いの中で意見が割れた時、どうすればいいでしょうか。
どちらかが我慢するのではなく、「2人が納得できる新しい案」を探しましょう。
「あなたの案」vs「私の案」で戦わない
多くのカップルは、「私の意見を通すか」「相手の意見に従うか」の勝ち負け、あるいは「お互いに半分ずつ我慢する」という方法を選んでしまいます。
しかし、これでは不満が残ります。
目指すべきは、「2人が心から『いいね!』と言える案が出るまでは、決めずに保留する」ことです。
焦って決めなくて大丈夫です。
【例】「実家への帰省」で揉めたら?
よくある対立を例に考えてみます。
- 夫の希望:「毎月実家に帰って親孝行したい」
- 妻の希望:「気を使うから、帰省は盆と正月だけでいい(年2回)」
ここで単純に「じゃあ2ヶ月に1回」と妥協すると、夫は「親不孝だ」と感じ、妻は「それでも多い」とストレスを感じます。
【新しい案(第3の案)の探し方】
まず、それぞれの「本当の理由(なぜそうしたいのか)」を確認します。
- 夫の理由:「親が寂しがっているから顔を見せたい」
- 妻の理由:「義実家に行くと家事を手伝わなければならず、休まらない」
ここから導き出される「新しい案」の例:
「夫は毎月一人で帰省して親孝行をする。妻は盆と正月だけ一緒に行く。その代わり、年に1回は親をこちらに招いて、外食でおもてなしする(妻の家事負担ゼロ)」
これなら、夫は親孝行ができ、妻は毎月のストレスから解放され、親も孫や息子に会えます。
このように、視点を変えて全員が納得できる解を探すのが「すり合わせ」です。
結婚前にこれだけは!確認しておきたいリスト
結婚前に最低限、確認しておくべき具体的な項目をまとめました。
デートの会話の中で、さりげなく聞いてみましょう。
お金:管理方法は「ミックス型」がおすすめ
結論:生活費は一緒、残りは自由にするスタイルが人気です。
「お小遣い制」は窮屈ですし、「完全に別財布」はいざという時の家計が見えなくなります。
おすすめは、「生活費+貯金」を共通の口座に入れ、残りを個人の自由にするスタイルです。
これなら、お互いの自由を守りつつ、将来への備えもしっかりできます。
家事:「名もなき家事」を知っていますか?
結論:「ゴミ出し」の意味を揃えましょう。
「俺、ゴミ出しやってるよ」と言う夫に対し、妻がイラッとする。
これは、夫のゴミ出しが「結んである袋を集積所に持っていく」だけなのに対し、妻は「家中のゴミ箱から回収・分別・新しい袋のセット・ゴミ箱の洗浄」までをやっているからです。
こうした「名前のついていない細かい家事」を含めて書き出し、リストにしてみてください。
その上で、「料理は好きだけど掃除は嫌い」など、得意不得意に合わせて分担を決めます。
どうしても双方が嫌いな家事(例:お風呂掃除)は、便利家電や家事代行に頼るのも立派な「新しい案」です。
価値観チェックリスト
相手の本当の性格を知るために、ゲーム感覚で以下の質問をしてみてください。
「どっちを選ぶ?」という答えそのものより、「なぜ?」という理由にその人の本質が出ます。
【価値観チェックリスト】
- Q1. 選ぶならどっち?
「お金にルーズな人」vs「時間にルーズな人」
(許せないポイント=自分が大切にしている価値観です) - Q2. 週末の過ごし方は?
「家でゆっくり回復したい」vs「外に出かけてリフレッシュしたい」 - Q3. 喧嘩をした時は?
「その場ですぐ解決したい」vs「一晩寝て頭を冷やしたい」 - Q4. 宝くじで100万円当たったら?
「全額貯金」vs「パーッと旅行」vs「投資」 - Q5. 親友と好きな人が被ったら?
「譲る」vs「譲らない」
便利なツールと「第三者」の活用
自分たちだけで話すと煮詰まってしまう場合は、アプリやプロの力を借りましょう。
アプリで楽しくシェアする
「ふたり会議」などのアプリを使えば、「結婚式はしたい?」「子供はいつ頃?」といった質問にスマホで回答し、お互いの答えを見せ合うことができます。
面と向かっては言いにくいことも、アプリ経由なら気楽に聞けます。
また、カレンダー共有アプリで予定を見える化することは、相手の時間に対する「思いやり」になります。
「言った言わない」のトラブルも防げます。
どうしても噛み合わない時は「仲人」を使う
私たち結婚相談所のカウンセラーは、結婚が決まる前のお二人に、こうした「生活のすり合わせ」のアドバイスも行っています。
2人だけだと感情的になってしまう話題も、第三者が間に入ることで冷静に整理できることが多々あります。
「ここが不安なんです」と相談していただければ、過去の事例を元に、「それはよくあることですよ」「そこは譲らない方がいいですね」と交通整理をします。
クルアルガは、結婚して終わりではなく、その後の結婚生活が幸せであることをゴールにしています。
よくある質問(FAQ)
Q. 価値観が合わないので別れるべきでしょうか?
A. すぐに別れる必要はありません。
前述の通り、価値観の不一致はどのカップルにもあります。
重要なのは「不一致の内容」ではなく、「違いについて話し合える関係性があるか」です。
相手が話し合いを拒否したり、馬鹿にするような態度を取り続けたりする場合は、関係を見直す必要があるかもしれません。
Q. 相手が話し合いに応じてくれません。どう誘えばいいですか?
A. 「相談があるんだけど」と深刻にならず、「感謝」から入ってみてください。
男性は「話し合い=責められる場」と警戒しがちです。
「いつもお仕事お疲れ様。もっと二人の時間を楽しくするために、作戦会議をしない?」と、明るく誘い、美味しいご飯を食べながら「いつもありがとう」から始めてみてください。
Q. 結婚相談所でも価値観の合う人は見つかりますか?
A. はい、見つかります。むしろ近道です。
アプリなどでは、条件面のマッチングが主ですが、相談所では仲人が間に入り、「人柄」や「生活スタイル」「金銭感覚」などの深い部分の相性を見極めてご紹介します。
また、交際中から価値観のすり合わせをサポートするため、結婚後の「こんなはずじゃなかった」が少ないのが特徴です。
まとめ:結婚とは、二人の「新しい文化」を創るプロジェクト
結婚生活における価値観の違いは、避けるべき障害ではありません。
それは、自分一人では決して見ることのできなかった新しい世界を見せてくれる、窓のようなものです。
最初はストレスに感じることもあるでしょう。
しかし、諦めずに対話し、「新しい案」を作り続けることで、二人の間には「どちらの実家の文化とも違う、二人だけの新しい家庭文化」が生まれます。
それこそが、結婚の面白さです。
「価値観が合う人」を探すのではなく、「違いを面白がれる人」「前向きに話し合える人」を、私たちと一緒に探しませんか?
\ あなたにピッタリの相手を探します /
「話し合いができる相手かどうか」を見極めるのも仲人の仕事です。
あなたの結婚観をじっくり聞かせてください。

