結婚相談所に入会すると、最初の宿題がプロフィールです。自己PR文、と呼ばれることもあります。
パソコンの前に座って、何を書けばいいのか分からず手が止まる。そういう方は多いはずです。
「結婚相談所 プロフィール 書き方」で検索すると、記事はたくさん出てきます。実際に上位を見てみると、ほとんどが結婚相談所の書いたブログで、しかも中身の順番までよく似ています。プロフィールが大事な理由、書くべき項目、男女別の例文、やってはいけない例。この順番です。
例文が並んでいるのはありがたいのですが、読んだあとに困ることがあります。どの例文も、自分の話ではないのです。
千葉県習志野市津田沼を拠点に、千葉県内全域をサポートしている結婚相談所「Keluarga(クルアルガ)千葉」です。社名のKeluargaは、インドネシア語で「家族」を意味します。
この記事では、例文を並べる前に決めておいたほうがよいことを先に書きます。連盟が公表している成婚のデータと、個人情報の扱いに関する法律、それに自己開示の心理学の研究を使います。出どころはすべて書いていますので、気になる方はご自身で確かめてみてください。
なお、例文も後半で載せます。ただ、例文を写す作業に入る前に、自分がどこで判断されているのかを知っておいたほうが、書くものが変わります。 順番の話です。
例文をなぞって書いた文章が、うまくいかない理由
上位の記事を読んでいて、ひとつだけ、他と違うことを書いている相談所がありました。
「正しいだけの文章は、似た文章の中で風景に溶ける」
これは、そのとおりだと思います。
例文をなぞって書くと、たいてい「正しい」文章になります。嘘は書いていない、ネガティブなことも書いていない、趣味も休日の過ごし方も埋まっている。減点されるところがない文章です。
ところが、お相手は何通も並べて見ています。同じ条件で検索すれば、似た年齢・似た職業の方が何人も並びます。そのなかで、減点のない文章ばかりが並んだら、どれも同じに見えます。
つまり、プロフィールで起きている問題は「間違っている」ことではなく、「区別がつかない」ことです。
では、どうすれば区別がつくのか。ここで多くの記事は「個性を出しましょう」「あなたらしさを書きましょう」と言います。
ただ、それが難しいのです。自分の個性がどこにあるのかは、自分ではいちばん分かりにくいものだからです。
ですので、この記事では別の順番で進めます。まず「プロフィールが効く場面はどこか」を数字で確かめます。 場面が分かれば、そこに向けて書けます。
もうひとつ、例文をなぞるときに起きやすいことがあります。
書いた本人が、その文章を覚えていないのです。
例文を参考に整えた文章は、借りてきた言葉のままです。ですから、お見合いの席で「プロフィールに書かれていた◯◯ですが」と聞かれたときに、話が止まります。書いたときの気持ちがそこに無いからです。
自分の言葉で書いてあれば、聞かれたときに続きが出てきます。プロフィールは読まれるための文章ですが、同時に、話すための下書きでもあります。
先に結論をお伝えします
長くなりますので、要点を先に書きます。
プロフィールが効くのは、お見合いが決まるかどうかよりも、会ったあとに交際へ進むかどうかの場面です。
日本結婚相談所連盟が公表している成婚白書(2024年版・2025年4月公開)によると、成婚された方は全年代でお見合い10〜14回、交際した相手は4〜6人でした。そしてお見合いから交際へ進む割合は約40%です。
同じ白書には、退会された方の数字も載っています。退会された方は、交際へ進む割合が10ポイント以上低い。 そしてお見合いの回数そのものも、成婚された方のほうが男性で4倍、女性で2.5倍多いのです。
ここから読み取れることは2つあります。
ひとつは、お見合いは10回以上するものだということ。 1回や2回でうまくいかなくても、それは順調な範囲です。
もうひとつは、差がついているのは交際へ進む段階だということ。 会うところまでは進むのに、そこから交際に至らない。この差が10ポイント以上あります。
プロフィールは、会ったあとにも効きます。 会ったあとにもう一度読まれ、「会った印象」と突き合わされます。そこで食い違うと、交際の手前で止まります。
そして、書くかどうかで多くの方が迷う項目があります。
病歴や信仰のことです。 ここは、上位の記事のなかでも助言が食い違っていました。「書かないほうがいい」と書いている相談所と、「隠さず、伝える段階を決めましょう」と書いている相談所があります。
この点は、法律の側から整理できます。病歴や信条は、個人情報保護法で「要配慮個人情報」とされている情報です。 どう扱われるかには決まりがあります。後の節で書きます。
数字で見る、プロフィールが効く場面
成婚された方は、お見合いを10回以上している
成婚白書(2024年版)に載っている数字を整理します。
| 項目 | 成婚された方 |
| お見合いの回数 | 全年代で10〜14回 |
| 交際した相手の人数 | 4〜6人 |
| お見合いから交際へ進む割合 | 約40% |
| 在籍した日数 | 約9ヶ月(男女を合わせた中央値) |
| 交際していた日数 | 約4ヶ月 |
| 初婚で成婚された方の年齢 | 女性34歳・男性36歳 |
在籍が約9ヶ月で、交際が約4ヶ月。差し引くと、入会してからお見合いを重ねている期間が5ヶ月ほどあることになります。
この5ヶ月を、どう受け取るかです。
「5ヶ月も相手が決まらないのか」と読むこともできますし、「5ヶ月あればひととおり動ける」と読むこともできます。私たちは後者でお話ししています。
というのは、この期間に何をするかが決まっていれば、5ヶ月は短いのです。プロフィールを作り、写真を撮り、申し込みを始め、会って、結果を見て直す。この一巡に2ヶ月ほどかかります。それを2回まわしたところで5ヶ月です。
逆に、何をするかが決まっていないと、5ヶ月は「待っていただけ」になります。 お見合いの申し込みが来るのを待ち、決まらない理由が分からないまま時間が過ぎる。同じ5ヶ月でも中身が違います。
そのあいだにお見合いを10回以上する計算です。月に2回ほどのペースです。
この数字を知らないと、3回目のお見合いがうまくいかなかった時点で「向いていないのかもしれない」と考えてしまいます。実際には、まだ始まったばかりの段階です。
交際した相手が4〜6人という数字も、同じように読めます。
お見合いで10回以上会って、そのうち交際に進むのが4〜6人。そして最後に成婚されるのがそのうちの1人です。つまり、交際が終わることは前提に入っています。
これは冷たい話に聞こえるかもしれません。ただ、逆に言えば、1人目の交際が終わるのは、白書の数字のなかではごく普通の経過だということです。白書の数字のなかでは、ごく普通の経過です。
年齢についても、白書には数字があります。初婚で成婚された方は、女性が34歳、男性が36歳でした。30代半ばが中心です。20代のうちに決めるものだ、という前提は外して差し支えありません。
なお、同じ白書によれば、交際が始まってから約150日で6割以上、200日以内に約9割の方が成婚退会されています。交際に入ってからは、それほど長くかかるものではありません。
差がついているのは、会ったあとの段階
白書には、退会された方(成婚に至らずに退会された方)との比較も載っています。
- 交際へ進む割合は、成婚された方が約40%。退会された方は10ポイント以上低い
- お見合いの回数は、成婚された方が退会された方より男性で4倍、女性で2.5倍多い
回数の差は、活動量の差です。ここは、申し込みを増やせば動きます。
一方で、交際へ進む割合の差は、活動量とは別の要因で生まれています。同じ回数会っていても、交際に進む人と進まない人がいる、という話です。
お見合いは1時間前後です。 その短い時間で、お相手はプロフィールに書かれていたことと、実際に会った印象を突き合わせています。
- プロフィールで「聞き役です」と書いてあった方が、ずっと自分の話をしていた
- 「アウトドアが好き」と書いてあったのに、具体的に何をしているのか話が出てこない
- 「家庭を大事にしたい」とあったのに、結婚後の暮らしについて何も考えていない様子だった
こういう食い違いがあると、「書いてあったことが本当ではなかった」と受け取られます。嘘をついたつもりがなくても、そう受け取られます。
だからプロフィールは、会ったときに確かめられる前提で書く必要があります。 書くのは、話せることに絞るのが安全だということです。
この「話せないことは書かない」という基準は、実際に使いやすいものです。
書いた文章を読み返して、それぞれの行について「これを聞かれたら、3分話せるか」を自問してみてください。 話せない行があれば、そこは借り物の文章です。消すか、話せる内容に書き換えるかのどちらかになります。
「読書が好きです」と書くなら、最近読んだ本のことを3分話せるか。「旅行が好きです」なら、直近に行った場所のことを3分話せるか。
3分というのは長い時間です。ですが、お見合いは1時間前後あります。話題が5つあって、それぞれ3分続けば15分です。残りは相手の話を聞く時間になります。
プロフィールに書いた項目の数が、会話の材料の数になります。 ここを意識して書くと、当日の緊張もずいぶん軽くなります。
「日本結婚相談所連盟のプロフィール」で検索している方が一定数います
関連する検索語を見ていると、「連盟名+プロフィール 例文」という語が出てきます。
連盟に加盟する相談所の会員の方が、システムの項目に沿って書き方を探しているのだと思われます。クルアルガ千葉は日本ブライダル連盟に加盟しており、連盟は異なりますが、プロフィールの考え方はそれほど変わりません。
なお、自己PR文の文字数の上限は、連盟の公表資料では見当たりませんでした。実際の上限は、お入りになった相談所でご確認ください。
もうひとつ、検索していて気づいたことがあります。「プロフィール 例文」で調べると、結婚式で司会者が読む新郎新婦のプロフィール紹介の書き方が混ざって出てきます。
同じ「プロフィール」という言葉ですが、別の話です。婚活のプロフィールを探しているときに結婚式の例文が出てきて戸惑った方は、検索語に「結婚相談所」を足すと絞れます。
病歴と信仰のことを、どう扱うか
ここは、上位の記事のなかで助言が割れていた論点です。書かないほうがいいと書いている相談所と、隠さず伝える段階を決めるべきだと書いている相談所があります。
どちらが正しいかを決める前に、法律がどうなっているかを確かめました。
法律では「要配慮個人情報」という扱いです
個人情報保護法には、要配慮個人情報という区分があります。法律の2条3項に定義があり、病歴や信条(宗教上の信念など)が含まれます。
この区分に入る情報には、通常の個人情報より厳しい決まりがあります。
- 取得するには、本人の同意が必要です(20条2項)
- 本人の同意なく第三者へ提供する「オプトアウト」の方法は使えません(27条2項)
つまり、相談所が会員の病歴や信条を扱うには、本人の同意が要ります。ここは法律で決まっています。
ご自分で書いて出す場合は、同意したものと扱われます
では、プロフィールに自分で書いて提出した場合はどうなるのか。
個人情報保護委員会が出しているガイドライン(通則編)では、本人から直接、要配慮個人情報を書いて提供された場合は、本人が同意したものと解してよいとされています。
ここが大事なところです。
書くかどうかは、ご自分で決められます。 書かなければ相談所が扱うことはできませんし、書けばそれは同意したものとして扱われます。
記事やブログで「書くべき」「書かないほうがいい」と言われても、決めるのはご本人です。法律は、その決定権がご本人にあることを前提に組まれています。
ここで、ひとつ補足します。
プロフィールを閲覧できるのは、連盟に加盟する相談所と、その会員に限られます。 インターネット上に公開される性質のものではありません。
マッチングアプリとの違いを気にされる方には、この点を最初にお伝えしています。
なお、結婚相手紹介サービスには、契約の面でも決まりがあります。特定商取引法の「特定継続的役務提供」に当たるため、契約書面の交付や、途中でやめる場合の扱いが法律で定められています。中途解約のときに相談所が請求できる額にも上限があり、役務の提供が始まる前であれば3万円、始まったあとは提供済みの対価に加えて「2万円か契約残額の20%のうち低いほう」という形です。
プロフィールの話から少し離れますが、入会を迷っている段階の方には関係のある情報だと思いますので書き添えます。
判断の材料として
そのうえで、考え方の材料を書いておきます。
結婚生活に影響することであれば、どこかの段階では伝わります。 通院が続いていること、食べられないものがあること、毎週決まった日に予定が入ること。一緒に暮らせば分かることです。
伝えるのが遅くなるほど、相手は「なぜ早く言ってくれなかったのか」と考えます。情報そのものより、伝えられなかったことのほうが問題になる場合があります。
一方で、プロフィールという場所が適切かどうかは別の話です。プロフィールは、まだ会ったことのない方が読むものです。その段階で伝える必要があるのか、交際に進んでから話すほうが伝わるのか。これは内容によって変わります。
ですので、考えるのは「どの段階で伝えるか」のほうです。 ここは担当のカウンセラーに相談していただける部分です。相談できる相手がいるかどうかで、この判断のしやすさは変わります。
もうひとつ、判断の助けになる考え方があります。
その情報は、相手が知っておく必要があることなのか、それとも自分が気にしていることなのか。 この2つは違います。
結婚生活に関わることなら、前者です。伝える段階を考える話になります。
一方、過去のことで、いまの生活にも結婚後の生活にも影響しないことであれば、後者かもしれません。その場合は、書かずにおいて差し支えありません。ご自分が気にしていることと、相手にとって必要な情報は、別だということです。
この切り分けを、ひとりでやるのは難しいものです。近すぎて見えなくなるからです。
自己開示の研究から分かっていること
「どこまで書くか」を考えるうえで、参考になる研究があります。心理学では、自分のことを相手に伝えることを自己開示と呼び、それが好意にどう影響するかが研究されています。
開示すれば好かれる、というほど単純ではありません
自己開示と好意の関係をまとめた研究が、1994年に心理学の学術誌で発表されています。自分のことを話す人は好かれやすい、という傾向は確かに報告されています。
ただし、それより早い1973年の研究で、開示の量と好意の関係は一本調子ではないという指摘が出ています。開示が少なすぎても好意は生まれにくく、多すぎても下がる。逆U字の形になる、という整理です。
プロフィールに当てはめると、こうなります。
- 当たり障りのないことしか書いていないと、印象に残りません
- 初対面の相手に重すぎることを書くと、引かれます
- そのあいだのどこかに、ちょうどよい範囲があります
書く量そのものに、ちょうどよい範囲があるということです。
ここで気をつけたいのは、これらの研究が対面での会話や実験室での自己紹介を扱ったものだということです。ですので、「プロフィールの最適な文字数は◯文字」という形までは落とせません。
使えるのは、方向の話までです。少なすぎても多すぎても届きにくい。 この程度の目安として読んでいただくのがよいと思います。
なお、開示の「量」より「何を、どの順で開示するか」が効くという指摘もあります。自己開示の研究は1960年代から続いている領域で、1969年の初期の研究から、やりとりのなかで開示が交互に進むことが扱われています。
具体的に書かれたことのほうが、印象に残ります
もうひとつ、情報の伝わり方について、1977年に発表された研究があります。抽象的にまとめられた情報より、具体的な事例のほうが人の判断に影響する、という研究です。
これはプロフィールの書き方に、そのまま使えます。
| 抽象的な書き方 | 具体的な書き方 |
| 休日は体を動かしています | 週末の朝、近所の公園を1時間ほど歩いています |
| 料理が好きです | 週に2回、夕食を作ります。最近は魚を焼くのが上手くなりました |
| 家族を大事にしたいです | 月に一度、実家の母と食事に行きます |
| 聞き役になることが多いです | 人の話を聞いているうちに、自分の話をしそこねることがあります |
右の列は、同じ内容を場面にして書いただけです。
場面にすると、読む側は情景を思い浮かべられます。「週末の朝、近所の公園を1時間ほど歩いています」と書いてあれば、その人が朝型で、ひとりの時間を持っていて、体を動かす習慣があることまで伝わります。左の列の「休日は体を動かしています」では、そこまで届きません。
同じ文字数で、伝わる情報の量が変わる。これが具体的に書くことの効き目です。
そして右の列には、もうひとつ利点があります。お見合いで話が続きます。 「公園はどのあたりですか」「魚は何を焼くんですか」と聞けるからです。
左の列だと、「そうなんですね」で終わります。1時間の会話で、この差は大きく出ます。
右の列を書くときに、多くの方が迷うのは「こんな普通のことを書いていいのか」という点です。
書いて差し支えありません。 週末に公園を歩くことも、月に一度母と食事に行くことも、ありふれた日常です。ですが、それを書いている人は少数です。多くの方が「もっと立派なことを書かなければ」と考えて、抽象的な言葉に逃げるからです。
結果として、普通のことを具体的に書いた文章のほうが、かえって目立ちます。
もうひとつ、右の列には副産物があります。書いているうちに、自分の生活が見えてきます。 婚活を始めると「自分には何もない」と感じる方が多いのですが、実際に書き出してみると、意外に出てくることに気づかれます。
大手・地域密着・クルアルガ千葉の違い
プロフィールをどう作るかは、相談所によって関わり方が違います。
| 比べる点 | 大手の相談所 | 一般的な地域密着型 | クルアルガ千葉 |
| プロフィールの作成 | テンプレートと添削サービスが用意されていることが多い | 相談所により異なる | 担当が直接伺いながら作る |
| 担当者 | 変わることがある | 基本的に固定 | 入会から成婚まで完全専任制 |
| 書きにくい事情の扱い | 相談所により異なる | 相談所により異なる | 内容と段階をご相談のうえで決める |
| 会員データベース | 自社会員が中心。連盟にも加盟 | 連盟のデータベース | 日本ブライダル連盟/全国約6万6千人 |
| 見直しのタイミング | 会員が自分で判断することが多い | 相談所により異なる | お見合いの結果を見て一緒に見直す |
表のなかで、いちばん差が出るのは「見直しのタイミング」の行です。
プロフィールは、何度か書き直すものです。お見合いが決まらない時期が続いたら、写真かプロフィールのどちらかを見直す材料になります。会っても交際に進まない時期が続いたら、書いてあることと実際の印象が食い違っていないかを確かめる材料になります。
この見直しは、自分では難しいものです。自分の文章を読み返しても、どこが伝わっていないのかは見えにくいのです。
自分の書いた文章は、書いたときの意図と一緒に読んでしまいます。「ここは控えめに書いたつもり」「ここは冗談のつもり」という意図が、読み返すときにも頭にあるのです。
ですが、お相手が読むのは文字だけです。この差を自分で埋めるのは、かなり難しいことです。
お見合いの結果という事実を持っている人と一緒に見直すほうが、早く直ります。
「プロフィールの作成」の行にも触れておきます。
大手の相談所では、テンプレートと添削のサービスが用意されていることが多いようです。効率のよい仕組みで、自分で書き進められる方には合っています。
ただ、添削というのは、書いたものを直す作業です。何を書くかが決まっていない段階では、添削する材料そのものがありません。「自分の長所が分からない」という状態でテンプレートを渡されると、そこで止まってしまいます。
話を聞きながら作る形は、その前の段階から関わることになります。手間はかかりますが、止まりにくい形です。
「書きにくい事情の扱い」の行も、入会前に確かめておくとよい点です。 「柔軟に対応します」という姿勢の話なのか、実際にどの段階で誰に伝えるかを一緒に決めてくれるのか。ここは相談所によって違います。
クルアルガ千葉のプロフィールの作り方
担当が直接伺いながら作ります
クルアルガ千葉は、代表の岩野が入会から成婚まで一貫して担当します。
プロフィールも、書式をお渡しして「書いてきてください」という形ではなく、お話を伺いながら作っていきます。
なぜそうしているかというと、ご自分の良いところは、ご自分ではいちばん書きにくいからです。
「人の相談をよく受ける」「頼まれたことは断らない」「家族の予定を先に押さえる」。こういうことは、ご本人にとっては当たり前なので、書く価値があると思いにくいのです。ですが、読む側からすると大事な情報です。
話しているうちに出てくることを、こちらが拾って文章にする。この形のほうが、例文をなぞるより早く、その方らしい文章になります。
実際にお話を伺っていると、ご本人が何も意識せずに口にしたことが、いちばん良い材料になることがあります。
「うちは母が料理を作らない家だったので、自分で作るようになりました」
こういう話は、聞かれなければ出てきません。そして、プロフィールの「趣味・料理」という項目には収まりません。ですが、この一文があるだけで、その方の生活と人柄が見えます。
こちらの役目は、話のなかから、書くと伝わるものを見つけることです。
書きにくいことは、段階から一緒に考えます
先ほどの病歴や信仰のような、書きにくい事情がある場合。
「書きましょう」「書かないでおきましょう」は、こちらからは決めずにおきます。どの段階で伝えるのが、お互いにとって無理がないかを一緒に考えます。
決めるのはご本人です。法律もそうなっていますし、伝える場に立つのもご本人だからです。
お見合いの結果を見て、一緒に見直します
お見合いが決まらない時期が続いたら、その原因を一緒に探します。
写真なのか、プロフィールの文章なのか、申し込んでいる相手の条件なのか。原因によって直す場所が違います。
写真については、結婚相談所の「お見合い写真」完全ガイドに詳しく書いています。文章と写真は別の仕事をしていて、直す順番も違いますので、あわせてお読みいただくと分かりやすいと思います。
順番としては、写真を先に見ます。 お見合いが決まらない段階では、多くの方が写真を見てから文章を読むためです。文章を丁寧に直しても、写真で止まっていれば読まれません。
交際に進まない時期が続いたら、書いてあることと会ったときの印象が食い違っていないかを確かめます。ここは、お見合いのあとにお相手からいただくお返事が手がかりになります。
無料相談だけで終わっても構いません
はじめてご連絡をいただく方に、お伝えしておきたいことです。
無料相談は、いまどういう状況で、何に迷っているのかを伺う場です。
その日に決めていただかなくて大丈夫です。他の相談所と比べていただいても大丈夫です。
「誠実さ」が伝わって交際に進んだ、50代の方のお話
クルアルガ千葉に、50代の男性がご入会されたことがありました。
入会されてから、なかなかお見合いに発展しない時期が続きました。年齢の条件で、お相手から選ばれにくい状況でした。
その方には、婚活を始めた理由がありました。体調を崩されたお母様に、良い知らせをしたかったのです。
こういう動機は、プロフィールに書くべきかどうか迷うところです。事情を書けば同情を誘うように見えるかもしれない、と考える方もいらっしゃいます。
結果として、その方は交際に進まれました。お相手が評価されたのは、条件ではなく誠実さでした。
ここで申し上げたいのは、事情の有無とは別のことです。
誠実さは、書くと伝わらない種類のものだということです。「私は誠実です」という一文からは、かえって届きにくくなります。伝わるのは、何をどう書いているか、返事がどう返ってくるか、約束した時間に現れるか、といった積み重ねのほうです。
先ほどの具体的な書き方の表を思い出してください。「家族を大事にしたい」と書くより、「月に一度、実家の母と食事に行く」と書くほうが伝わります。同じことです。
プロフィールでできるのは、その積み重ねの入口を作ることです。入口が具体的であれば、お見合いで話が続きます。話が続けば、人柄が伝わる時間が増えます。
この方のように、年齢や条件でお見合いが決まりにくい時期が続くことはあります。そういうとき、プロフィールを書き直せば申し込みが増えるとは限りません。条件で絞られている場合、文章では変えられない部分があります。
ですので、私たちはそういう時期に「文章を直しましょう」だけを申し上げることはしません。申し込むお相手の条件を広げる、写真を撮り直す、申し込みの数を増やす。手は他にもあります。
プロフィールは、会えたときに効きます。会う前の段階で効かせようとしすぎると、書くことが宣伝になっていきます。 宣伝の文章は、会ったときに食い違いを生みます。
よくあるご質問
Q. プロフィールは何文字くらい書けばいいですか。
文字数の上限があるかどうかは、連盟の公表資料では確認できませんでした。実際の上限は、お入りになった相談所でご確認ください。文字数より、書いてある内容をお見合いで話せるかどうかを基準にしていただくほうが役に立ちます。
Q. 病気のことや、信仰していることは書くべきですか。
書くかどうかは、ご本人が決められます。病歴や信条は個人情報保護法で要配慮個人情報とされており、本人の同意なく取得することはできません(同法20条2項)。ご自分で書いて提出された場合は、本人が同意したものとして扱われます(個人情報保護委員会のガイドライン)。クルアルガ千葉では、どの段階で伝えるかを一緒に考えます。
Q. 例文をそのまま使ってもいいですか。
使えますが、おすすめできる形にはなりにくいです。例文をなぞると減点のない文章になりますが、同じ条件で並んだときに見分けがつかなくなります。例文は「どの項目を埋めるか」の参考にとどめて、中身はご自分の場面で書いていただくほうが効きます。
Q. お見合いが決まりません。プロフィールが悪いのでしょうか。
原因はプロフィール以外にもあります。写真、申し込んでいるお相手の条件、申し込みの数、どれも関係します。なお、成婚白書(2024年版)によると、成婚された方はお見合いを全年代で10〜14回されています。数回でうまくいかないのは、順調な範囲です。
Q. 会っても交際に進みません。
その場合、プロフィールに書いてあることと、会ったときの印象が食い違っていないかを確かめる価値があります。同じ白書では、お見合いから交際へ進む割合は成婚された方で約40%、退会された方はそれより10ポイント以上低いという差が出ています。活動量とは別の要因で生まれている差です。
Q. 自分の長所が分かりません。
その状態でご相談いただいて大丈夫です。クルアルガ千葉では、お話を伺いながらプロフィールを作ります。ご自分では当たり前だと思っていることが、読む側には大事な情報だった、ということがよくあります。
Q. 書き直しはできますか。
できます。お見合いの結果を見ながら、一緒に見直していきます。
Q. プロフィールは、インターネットで誰にでも見られるのですか。
閲覧できるのは、連盟に加盟する相談所とその会員に限られます。インターネット上に公開される性質のものではありません。マッチングアプリとの大きな違いですので、気にされる方には最初にお伝えしています。
Q. 趣味が特にありません。何を書けばいいですか。
趣味という枠で考えると、手が止まりやすくなります。休日に実際にしていることを、そのまま書いてみてください。買い物、掃除、動画を見る、何もしない。どれでも構いません。「何もしない日を作るようにしています」は、立派な情報です。同じ過ごし方を好む方には伝わります。
Q. 収入や学歴は書いたほうがいいですか。
結婚相談所では、収入や学歴を証明する書類の提出を求められます。ですので、書くかどうかを選ぶ余地は、もともと小さいのです。書き方で悩むのは、むしろ自己PR文のほうです。
Q. 自己PRの文章は、自分で書かないといけませんか。
クルアルガ千葉では、お話を伺いながら一緒に作ります。文章を書くのが苦手でも差し支えありません。ただ、最後にご自分で読み返して、話せる内容になっているかを確かめていただきます。 お見合いで話すのはご本人だからです。
Q. 途中でやめたくなったら、どうなりますか。
結婚相手紹介サービスは特定商取引法の「特定継続的役務提供」に当たり、中途解約の扱いが法律で定められています。相談所が請求できる額には上限があり、役務の提供が始まる前は3万円、始まったあとは提供済みの対価に加えて「2万円か契約残額の20%のうち低いほう」です。詳しくは契約前にお渡しする書面をご確認ください。
まとめ
プロフィールで起きている問題は、間違っていることよりも、区別がつかないことのほうです。
そして、プロフィールは会ったあとにも読み返され、実際の印象と突き合わされます。日本結婚相談所連盟の成婚白書では、お見合いから交際へ進む割合に10ポイント以上の差が出ています。
だから、お見合いで話せることを書くのが基準になります。抽象的にまとめるより、場面にして書くほうが伝わり、会話も続きます。
書き終えたら、1行ずつ「これを聞かれたら3分話せるか」を確かめてみてください。話せない行は、借り物の文章です。
病歴や信仰のような書きにくいことは、書くかどうかをご自分で決められます。法律もそうなっています。迷ったら、どの段階で伝えるかから考えてみてください。
そして、その判断をひとりで抱える必要はありません。相談できる相手がいるかどうかで、決めやすさは変わります。
まずは一度、お話を聞かせてください。ご相談だけで終わっても大丈夫です。
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